アコースティックギターの弦交換・弦の選び方が全てわかる

ギターを弾いていたら、弦が切れてしまった。弦が黒ずんできたのでそろそろ交換したい、、、。

そんな方の為に弦の選び方、交換方法について解説します。

弦の巻き方も数種類存在しますが、ここでは初めて弦交換を行う方でも簡単に出来、最もチューニングが安定するやり方をご紹介します。エレキギターの弦交換にも共通した方法です。

1.どの弦を選べばいいの?

弦を替える際に、新しい弦を手に入れる必要があります。

アコギ弦といっても種類が数多くあり、なにがどう違うのか分からない、どれを選べばよいか分からない、という方も多いのではないでしょうか。

1-1.弦を選択する際注意すべき3つのポイントとは

多くのメーカーがアコギの弦を販売していますが、ここではどの楽器屋さんにも置いてある『Martin マーチン』の製品を例に解説していきます。

弦を選択する際の注意すべきポイントは、『弦の材質』『弦の太さ』『コーティングの有無』の3点です。

下記にてAmazonページを例に詳しく説明します。

1-2.表記の見方

①『弦の材質

弦の材質には大きく分けて以下の3種類がありますが、そのうち「80/20ブロンズ」と「フォスファーブロンズ」が最もポピュラーなものです。先に選び方を述べておきます。

初めて弦を購入される方でどれが良いのかわからない、という方は一番ベーシックで安価な

80/20ブロンズ」弦が良いかと思います。

ブロンズ弦より更にきらびやかなサウンドを求める方、ピック弾きよりも指弾きを多用される方は

フォスファーブロンズ」弦をお試しになると良いかと思います。

初心者の方で「80/20ブロンズ」弦ではどうしても指先が痛くて慣れない、柔らかい弦でギターに慣れたいという方は

シルク&スチール(コンパウンド)」弦を検討してみてください。

  • 80/20 ブロンズ」一般的にブロンズ弦と呼ばれています。中音低音バランス良く、比較的落ち着いたサウンドです。かといって「こもった音」ということではありません。「80/20」というのは、成分である銅とスズの割合が80:20であることを指しています。他メーカーのもので85/15もあります。
  • フォスファーブロンズ」成分の銅にリンを混ぜており、ブロンズ弦に比べ耐久性があり長持ちします。サウンド的には、ブロンズ弦に比べ音が伸び、高音域がよく響きます。よって歯切れの良いストロークのピック弾きだと少しうるさく感じる方もおられるかもしれません。アルペジオなどで豊かに響かせる指弾きに向いた弦といえるでしょう。
  • シルク&スチール」一般的にコンパウンド弦と呼ばれています。巻き弦の芯線にシルクを使っており、とても柔らかい材質です。弦自体は上記2種に比べはるかに押さえやすいですが、サウンド的には音の伸び(サステイン)もきらびやかさもなく、物足りなさを感じるかもしれません。

②『品番

メーカーが設定した品番です。

③『弦の太さ

画像内の「.010-.047」という表記は「最も細い1弦の太さが0.010インチ、最も太い6弦の太さが0.047インチ」という意味です。

弦は太いほど弦の張力も強くなり押さえ辛くなりますが、音量は上がり、音は伸び響きます

弦は細いほど音量は下がり響きは抑えられますが、弦の張力も弱まり圧倒的に押さえやすく、弾きやすいです。

初心者の方や、コード弾きではなく速いフレーズを弾くことが多い方は一番細いものを選択されると良いでしょう。それ以外の方は上記メリットとデメリットを考慮したうえで選択されると良いでしょう。

弦の太さのことを「ゲージ」といい、ゲージには以下のように数種類あります。(エクストラ・カスタム等はマーチン独自の呼称)

  • .010-.047」 エクストラライト
  • .011-.052」カスタムライト
  • .012-.054」ライト
  • .013-.056」ミディアム

④『製品名』

メーカーによるオリジナルの製品名です。

マーチンでは以下のように、各々特徴を持ったシリーズが発売されています。

ACOUSTIC」スタンダードなシリーズ

MARQUIS」スタンダードより1ランク上位のシリーズ。ボールエンド部分に赤いシルクが巻かれており、巻き弦の巻きが固定されてチューニングが安定する、といったメリットがあります。シルクが巻かれている部分が通常より太くなっているので、弦通し溝があるタイプのギターでなければブリッジピンが入りきりませんので注意が必要です。

ACOUSTIC SP」最上位シリーズで、サステインが長く響きます。プレーン弦(1弦と2弦)や巻き弦とその芯線にも金メッキが施されており、他の弦と比べ錆びに強いです。

LIFESPAN SP」1弦から6弦まで一本一本の弦にコーティングを施しており、長期間使用における音質劣化を防ぎます。コーティング弦の為他に比べ高価ですが長持ちします。

1-3.弦の選び方・まとめ

以上のように、

弦の材質』は音質、『弦の太さ』は弾きやすさ、『コーティングの有無』は弦自体が長持ちするかどうか、ということに言い換えられます。

結局は何を選択するかはプレイヤーの好みですから、最初のうちはブロンズ弦の最も細いエクストラライトを選び、弦交換の都度いろいろなものを試していく、というやり方で自分に合ったものを見つけると良いかと思います。

2.弦交換に必要なものは?

2-1.必要なもの

  • 新しい弦1セット
  • ニッパー

2-2.あると便利なもの

  • ストリングワインダー(素早くペグを回す器具)
  • フィンガーイーズ(弦の滑りを良くする、弦の防錆)
  • レモンオイル(指板の汚れ落とし、保湿)
  • クロス

3.弦を外す~ギターの掃除

3-1.古い弦を取り外す

現在張ってある古い弦を取り外します。

ニッパーなどで弦を切る際は、必ず弦を緩めてから切るようにしましょう。

3-2.ギターの掃除

クロスで普段は掃除できないような箇所、ホコリがたまっている箇所を拭き取り掃除を行います。

レモンオイルオレンジオイルを少量ティッシュ等に含ませ指板の表面にまんべんなく塗ります。2,3分ほど放置しクロスで汚れと共に拭き取ります。

ペグやストリングポストなどのシルバー部分のパーツが黒ずんでる場合はシルバー磨きをクロスに少量付けて磨きましょう。新品のようにピカピカになりますよ。

4.弦の張り方、巻き方

4-1.最も簡単で、チューニングも安定する弦の巻き方とは

さて冒頭にも申しましたが、弦をストリングポストに巻きつける際の巻き方というのは数種類存在します。

『ギブソン巻き』など特別な巻き方もありますが、最も簡単に出来る巻き方をご紹介します。

4-2.弦を張る順番と注意点

6弦→5弦→4弦→1弦→2弦→3弦

の順番で張ると、今張っている弦が他の弦に絡んだり邪魔になったりしません。

また、初めて弦を張る方はペグの回す向きや差し込むポストを間違えやすいです。

↑を参考に、弦を差し込むポストやペグを回す向きなど間違えないようにしてください。

4-3.弦を張る

手順1

まず、ボールエンドから1~2cmあたりをくの字に曲げます。

ブリッジピン穴に弦のボールエンドがついた方を差し込みます。

弦を差し込んだ後ブリッジピンを奥まで差し込んだら、弦を引っ張ってもピンが浮いてこないかどうか確認します。

手順2

弦をストリングポストに差し込みます。弦がまっすぐぴんと張る状態まで引っ張ります

次に↓のように、ポストから飛び出た4cm位のところを左手でつまみます。

つまんだまま弦を矢印方向へ戻します。つまんでいる指がポストにぶつかるまで戻します。

その場所で弦をしっかりと折り曲げます。

手順3

写真では分かりにくいので、この先は下のように色分けして説明を進めます。

弦のポストに差し込んでいる方ポストから飛び出している方で色分けしています。

※1~2周の巻きつけは素早く行うのがコツです。

先に手順を読み理解したうえで素早く行うようにしましょう。

右手で弦の赤い方を持ち、ペグを回していきます。

↓のように、6、5、4弦の場合はポストが反時計回りに、3、2、1弦の場合はポストが時計回りになるように回していきます。

この時、ポストに差し込んでいる弦(赤)も一緒に動いてしまい、上手く巻かれていきませんので、ポストに差し込んでいる弦(赤)が一緒に動いていかないよう右手でしっかり手前に引っ張り固定しながら左手でペグを回してください。

ペグを回していくと、右手で持っている赤い方と飛び出している青い方が出会います。

この時、右手で持っている赤い方青い方の上に来るようにペグを回していきます。

右手で引っ張っている力をゆるめないようにしてください。

さらに巻いていきます。

手順4

今度は、今右手で持っている赤い方青い方の下に来るようにペグを回していきます。

以降は赤い方が常に一番下に来るように、ペグを回していきます。

ある程度巻いたら、赤い方をナットのしかるべき位置まで持っていき、弦がぴんと張るぐらいに巻いていきます。

全ての弦を張りチューニングし終えたら、飛び出している青い方をニッパーで切って完成です。

4-4.フィンガーイーズで弦サビ防止

仕上げにフィンガーイーズ(指板潤滑剤)を直接弦に塗布し、指と弦の摩擦を軽減させます。

弦サビ防止効果もあるのでおすすめです。

↓はスプレータイプなので弦と指板との間に新聞紙などを挟んで指板に直接かからないようにします。

↓はスティックのりのようなタイプなので弦に直接塗ることが出来ます。

5.まとめ

一生懸命練習すればするほど、弦は黒ずみ劣化してくるものです。

慣れないうちは面倒な作業ではありますが、新しい弦を張ることにより明らかにサウンドは良くなります。

また使っていた弦のゲージを変えるだけで驚くほど弾きやすくなる可能性があります。

自分に合ったツールや状態を探求し続けることは結果的に上達に結びつく、といっても過言ではありません。

是非いろいろと試してみてください!

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