私は20年以上ギターを弾き続けていますが、一番最初にギターを始めたとき、挫折をしました。
それはまだ中学生のころで、その時好きだったミスチルのとある曲を弾いてみたい!と思ったのがきっかけで
自宅に置いてあった親のクラシックギターで練習をスタートしました。
しかし親も挫折組で弾けるわけではなく、周りにギターを弾ける友人もいませんでした。
どうやって、何を練習したらよいかさっぱりわかりません。
というより、ギターとはどういう弾き方があるのか、すらよく分かっていませんでした。
とりあえず楽器屋でギターに関する本を買わなくっちゃ!
親にお金をもらい、吉祥寺の山野楽器に自転車で行って、買ってきた本が、
『かんたん入門 ジャズ・ギター理論』
でした。(ギターでジャズを演奏するために必要な音楽理論についての書籍)
私が知りたいのは、ジャズでもなく、音楽理論でもなく、
始めたばかりの初心者が何をどう練習したらよいのか、だったのですが。
なぜそんな本を買ってしまったのか、いまだにわかりません。
おそらく『かんたん入門』という言葉に惹かれ、『理論』という言葉を『弾き方についての解説』という風に解釈したんでしょう。
もちろん、当時の私には何も役に立ちませんでした。(今になって読み返すと、音楽理論が楽しく解説された良書であることが分かります)
しかし、とにかく、周りに情報が何もない時の、初心者というのは、そんな感じで、
『何が分からないのか、すら分からない状態』
であり、そのことをいつまでも忘れないようにしたいと思います。