2つくらいのコードを弾けるようになってひとまず満足!
ギター初日はそんな風にして終わりました。
しかし満足しながらも、なんだか心にモヤモヤが、、。
このモヤモヤはなんだろう?
次の日、ギターを構えてみます。
昨日やったはずなのに、押さえ方は全く覚えていませんでした。
しかし当時もピアノ教室に通っており、
よほど強烈な記憶でない限り、『新しいことは一度では覚えられない』のは当然と思ってましたので、
諦めてまた本を開いて、押さえ方を確認して弾いてみます。
ぼい~~ん
うん、昨日は、コードを押さえられた達成感で気づかなかったけど、結構指痛いんだな。ずっと押さえられるかな。
この時はまだEmぐらいしか押さえてません。(使う指は2本だけ)
ぼい~~ん
そして何より、このぼいんぼいんという音は、なんだろう?
普段聞いてるCDに入っているギターの音と言えば、しゃらーんとか、ちゃかちゃか、とか
もっと軽快明瞭で、どこまでも続く青い空、に白い雲、みたいな、爽快な音をイメージしていたのに、
私のギターの音は、どんよりとした曇り空、今にも雨が降り出しそうです。(コードもEmとAmだし)
きちんとチューニングもして、コードも正しく押さえて全部の弦ちゃんと鳴らしてるはずなのに、。
分からないなりに、押さえ方というより、ギターの音質自体に疑問を感じていました。
その後も、『なぜこんな音なんだろう』
という疑問を感じたまま、練習を続けました。
右手の弾く回数を増やしたり、CやGなどのメジャーコードを押さえてみたり、EmやAm中心の知らない曲のコード譜をなぞったり、、。
そんなことを一週間くらいは続けましたが、だんだんと興味を失い、触らなくなり、そのまま練習をストップしてしまいました。
なぜ挫折したのか?
それは、私が弾いていたのはクラシックギターだったからです。
私がイメージしていたギターの音は、スチール弦のアコギ(フォークギター)だったのですが、
私のはナイロン弦のクラシックギターでした。
そもそも、クラシックギターという存在自体知りませんでした。
外見がよく似た、音や演奏方法もの異なる楽器があるなんて、、、。
ナイロン弦は甘く低音がよく響くのですが、ピックではなく指の腹などで弾くと、かなりくぐもった音がします。
古くて弦もだいぶ劣化していたのもあると思います。
また、クラシックギターは比較的弦高も高く、数十年倉庫に置きっぱなしでしたので、
ネックも反ってさらに弾きづらい状態であることは、今になってみると容易に想像は出来ます。
んが、当時はもちろん弦高など知りませんし『ギターの状態によってはかなり弾きづらくなる』ことも知りませんでした。
この、指の痛さに耐えているのに、求めていたもの(音)が手に入らない、
ということに嫌気がさし、ギターを始めて一週間程度で辞めてしまったのです。